遺跡荒らしエレアの足跡12

 


チェーロ「この先にゼームがいるようね…」
プチリン「!!」
チェーロ「ワクワクしている顔をしているわね。プチリン」
プチリン「♪」
チェーロ「楽しいか… 柔らかなぷにぷにボディが取り柄のプチだったのに、ほんと勇ましくになったものね。見ていて飽きないわ」
プチリン「…!」
チェーロ「すべてが終わったら、言いたいことがある? へー どんなことを言いたいのかしら。ふふっ」
プチリン「////」


チェーロ「ゼームは混沌属性攻撃をするみたいね。現在プチリンで装備できるものだと… こうね。うーん、微妙ね」
プチリン「! …!」
チェーロ「それでも、私が用意したこの装備で頑張るって? そう、無理しないでね」
プチリン「!!」


チェーロ「やっぱ無茶だったようね… プチリン、ごめんね」
プチリン「…! …!!」
チェーロ「まだ戦える? 強気なのは良いけど、無謀ってやつよ。今回は下調べってことで撤退するわよ」
プチリン「…」(プチは納得がいかない様子だ)
チェーロ「大丈夫よ。今までだって、色んな強敵を倒してきたプチリンなんだから、次こそは勝てるわよ」
プチリン「…」(励ましの言葉を聞いても、プチはひどく落ち込んでいる様子だ)

 

 


後日。プチリンはゼームに敗北した悔しさと怒りをぶつけるように、プチ闘技場で戦い続けていた。
一体、いくつの同胞を倒したのだろう… 勝敗を告げる声が高らかに聞こえる。あなたのチームは勝利した! 96の名声値を手に入れた。ランク変動(ペットアリーナ 2位→1位)≪全てのペットの王≫と。


ペットアリーナの主催者『ニノ』が言う。次の対戦相手は『チャンプ』であると。
その言葉に、ゼームに敗北してから戦っても戦っても冷めていた気分が高揚とした。


『チャンプ』の力は圧倒的だった。ごく平凡なプチの姿に本当に『チャンプ』なのか、疑ってしまったことを今は恥じている。
ゼームに負けたぐらいでヤケになっていた自分がバカバカしくなった。世界はまだ広い。もっともっと強いやつがいる。ゼームに勝ったぐらいで、チェーロにプロポーズするなんて、とんだ思い上がりだ。
倒れた自分を心配そうに見つめる金色の瞳に、プチリンは熱い闘志を秘めた目で見返した。その目を見て、チェーロは安心したように微笑んだ。